これは実験22としてサイトのほうにも上げてあります。
何をやったのか、というと、実験21で使用したベンジンの残りを、重量をはかって保存しておき、次のシーズンの始まりまでにどれくらい減っているのか比べる、という、要するに、「使いかけ燃料は一夏でどれくらい目減りするのか」の実験です。それぞれのカイロ用燃料はひとまとめにして日の当たらない同じ場所にずっと置いておきました。
結構意外な値が出て、サイト作者もちょっとびっくりです。
燃料 2023年1月重量(g) 2023年10月重量(g) 差(g)
奥田リグロイン 371.3 355.3 16.0
特製エビスベンヂン(無指定エビス) 359.7 338.9 20.8
指定NTベンジン 368.5 357.5 11
東工薬カイロ用ベンジン 369.4 355.0 14.4
Zippo大缶 258.0 247.1 10.9
実験21で使用した量が少しずつ違う、つまり、元々の燃料が最初から量が違うので、この実験結果は、「あの銘柄は大きく目減りする」的な指標にはしないでください。だいたい100ml程度を実験21で使用していたと思います。単にサイト作者が栓を閉めるとき思い切りぎゅうぎゅうに締めてないために目減りが進んだ可能性もあります。
意外にかなり減っているのがびっくりでした。
でもあれ? あの燃料は何でないの? というと20,20,21の時点でかなり消費してしまった銘柄についてはそもそもスタートの条件が大幅に変わりすぎるのでやりませんでした。(比重があまりに異常な値が出たので測り直した某カイロ用ベンジンや某指定ベンジンなど)
それでも、Zippo以外の4つの容器の平均値、14.62gは、だいたい20ml程度に相当します。400mlの燃料が一夏で20mlつまり5%目減りするというのは特筆すべき結果だと思います。
サイト作者も、新品状態のときよりもいったん封を切って少し使ったもののほうがなんだか減りが早い気がしてたのですが、実際そのようです。
それにしてもこんなはっきりした結果が出るならば、1種類でいいから封を切っていない新品も一緒に比較すればよかったと思います。
ただ、封の仕方もメーカーによってばらばらで、たとえば奥田薬品とかは内蓋がないし、内蓋のあるNTや東工薬とは全く違う結果になると思います。
なおここで使用した燃料は今シーズン、サイト作者がカイロ用に使用します。実験18とかでやめるきっかけを失ってずるずると10年以上も同じZippo缶をずっと保存し続けていた反省から、今度の燃料はとっとと使ってしまうことにします。