タンクにフタをして


あらかじめタンクにベンジンを入れておいて、旅先で点火したい、というようなことがあります。少しでも荷物を減らしたい登山のようなとき、サイト作者もそれをやります。
当サイト実験1で、ジップロックに入れておくと、丸一日経っても燃料はそれほど揮発しない(このときの実験では丸一日で45分分くらい)。何もしない場合はもう少し余分に揮発するが、燃料注油から点火まで1日くらいなら、少し多めに燃料を入れておけば平気そうだ、というくらいの結論になっていました。

が、です。注油後、タンクのクチにアルミホイルやラップをかけて、さらにそこに火口をはめておく、という方法もあって、これはどこかで紹介した気がするのですが、その際の実験をやってなかったことに気付きました。

そこで、使っていない点火芯付Aを3個用意し、24時間分、約25mLのベンジンを入れ、1つはアルミホイル、1つはラップでタンクのクチをふさぎ、もう1つはジップロックに入れて放置するという実験をやってみました。何で今やる実験で点火芯付Aなんだと言われそうですが、使用中でない機体で同一機種で3台揃えられるのがたまたまこれだけだったからです。なお、火口はHAKKIN換え火口(またはPEACOCK火口)を使いました。

実験1のときどのベンジンを使ったのか書いてなくてサイト作者も忘れてしまいましたが、今回はハクキンカイロ指定NTベンジンを使用し、ホイルは三菱ホイル、ラップはポリラップ、ジップロックはSサイズを使用しました。

左からホイル、ラップ、ジップロックです。なお、ジップロックは、どのサイズか分かるよう開いてありますが、保存時はカイロは横向きにしてジップロックはぐるぐる巻きになる感じで保存しました。
真ん中の点火芯付Aは何故かHAKUKINロゴなのですが、そんな機体はなかった気がするので、フタが別のものとすりかわっているかもしれません。

この3つの重量を計り、その後燃料(指定NTベンジン)を24時間分(約25mL)入れ再度重量を計りました。このときの重量が0hのところにある数値です。だいたい同じように入れたつもりなんですが、結構量が違ったみたいです。(ラップのものは、元々の乾燥重量がちょっと数字がおかしいかも?)
なお、ジップロックに入れたもの(3番目)は、ジップロック込みの重量です。ジップロックは2.3gありました。アルミホイルとラップは、元々の重量が当サイトのはかりでの測定限界値以下(0.0g)でした。

乾燥重量0h12h1日2日3日4日5日
ホイル65.881.681.581.581.581.381.281.2
ラップ61.280.280.180.079.879.779.479.4
ziploc68.784.183.983.683.082.581.981.6

ジップロックは前回の実験1と同じように1日0.5g程度減っています。(前回は入れた燃料が12時間分でしたが)
ホイルとラップは思ったよりほとんど減らないが、より減少率が少ないのはホイル、というのが分かりました。
それにしても、ホイルの場合、5日間で0.4gしか減らないというのが意外です。ラップも0.8g減と健闘しています。ジップロックは2.5g減でした。
冬期なら、少し多めに燃料を入れておけば、アルミ、ラップ方式で1週間以上は燃料を持たせることができそうです。
ただ、現実には、輸送中に暖房の効いた場所に置かれたりするかもしれません。もうちょっと暖かくなったら、暖かい場所に置いたときのこともちょっと調べてみようと思います。

なお、使用した火口は、もう使えなくなったものを使用しました。

(追記)
これをアップロードしたまさに当日に、ハクキンカイロ公式が、こういう方法は推奨しないとアナウンスしてましたが、まさかハクキンカイロ公式に合わせたわけではなくてたまたまです。
公式としては、重質成分がたまり続けて綿が痛んだりといった可能性を考えると推奨するわけにはいかないんだろうと思います。
この方法を使うときは続けて何度もやったりはせず、また、注油したことをうっかり忘れて何週間も置き去りにすることがないようにしましょう。
また、暖かい場所で保存するとこれより相当早く燃料が蒸発します。点火するときになってつかなかった、持ちが悪かった、立ち消えした等の原因にもなる可能性があるということを念頭に入れて、自己責任で行ってください。


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