プラズマライターを使い続けて、ある程度どんなものか分かってきたので、その後の状況をお知らせします。(サイト作者は昨シーズン途中から、プラズマライターでの点火試験を続行中です)
結論から言うと、プラズマライター使用時も、触媒は徐々に劣化する可能性があるようです。ずっとプラズマライターで点火していた火口が、最近、着火困難になってきました。
やっぱり使い物にならないんじゃないか! というとそうでもなくて、実はその、プラズマライターで着火困難になった火口、ライターではちゃんと点火できるのです。
また、同じ火口が別の日にはプラズマライターで点火できたりします。つまり、温度などの環境の影響とか、燃料の性質とか、その他の理由が関連している可能性もあるので、今のところは「プラズマライター使用で火口が劣化する」という結論には至っていません。「かもしれない」くらいの状況です。
ただ、触媒のプラズマライターを当てていた部分が色が薄くなっているような気もするし、厚さも減っているような気もするのですが、試験開始時に火口のアップ写真をとってなかったので差が分かりません。
また、仮に劣化するとしても、この火口はほぼ1シーズンさんざん使い倒したものなので、劣化がプラズマライターのせいなのか、単に酷使されて劣化しただけなのか、現段階では判断しかねます。
そのほかの注意としては、何しろプラズマを使っている器具なので、点火時に感電することがあります。ビリビリします。が、サイト作者は1度しか感電したことがなく、その後、どういう条件下で感電するのかいろいろ試したのですが、狙って感電することは困難でした。
点火時に先端の金属部分に触れない、とか、タンクに半分フリース袋をかぶせて、タンクに直接触れずにフリース袋にかぶせたタンクを持つようにする、両手手袋をするなどの対策で、感電被害はだいたい防げるかと思います。
こんなことを書くと必ず、プラズマライターでの点火は感電する!危ない!とか叫ぶ誰かが発生しそうですが、サイト作者の経験では、カセットコンロで感電した回数のほうが多いです。
感電時のビリビリの感触は、カセットコンロや電子着火ライターのときと比べて大差ない感触でした。ただし、カセットコンロや電子着火ライターでの感電は一瞬ですが、プラズマライターは点火ボタンを押し続ける限り(安全回路のついている製品によっては最長7秒とかのこともありますが)感電し続けることは注意が必要です。
なお、感電したのは、「プラズマライター(2)」で紹介したマルエスのものを使用したときでした。ただし、サイト作者は小さくて便利だからという理由でマルエスのものを恒常的に使用している、つまり使用回数が多いので、これだけではマルエスのものがファーストテクニカルのものに比べて感電しやすいという理由にはなりません。でもサイト作者は、マルエスのものはファーストテクニカルのものに比べて着火スイッチから先端の金属部分までの距離が短く、着火スイッチを押しながらうっかり金属部分を触れてしまって感電する可能性が(ファーストテクニカルのものに比べて)高そうだという推測は持っています。
いずれにしても、これは、販売元のマルエスが想定していない使用方法であり、マルエスが本来想定している用途の場合、つまり、ロウソクや線香に火をつけるときには、このような感電は生じません。
(ハクキンカイロは金属製のため、感電の恐れがあるが、ロウソクや線香は非金属で導体ではないので、これらを点火する際に同様の感電をする恐れはありません)
なお、ほぼ1年経ちましたが、ファーストテクニカル、マルエスと同等の信頼できる販売元の製品にはまだ巡り会えていません。Zippoのものもあるのですが、何しろ高いのと、ライター部分の形状がハクキンカイロ火口への点火できる形状になっているのかどうかいまいちよくわからないので購入していません。
ネットに出ている写真を見る限りだと、ハクキンカイロの点火に使用するのは難しそうに見えます。