価格改定


今シーズンも価格改定の発表がありました。

価格改定の話は何度も書いてて焼き直しっぽくなりますが、6月2日発表というのは今までで一番早いかもです。

あと、かつては価格改定は9月1週からみたいなことが多くて、それも、9月2日とか3日とかじゃなくて7日あたりのことが多かったのですが、9月1日といきなり9月初日からになったのもここ最近のことです。

これまた以前も書いたのですが、以前の価格改定の発表は盆明けの8月20日頃のことが多く、9月7日受注分より価格改定みたいなことが多かったです。

それが、発表がだんだん早くなって、7月になって(2023年は7月発表でした)今年は6月2日。価格改定が妙に時期が繰り上がっているのが不思議といえば不思議です。

改定日が9月1週から9月1日になったのは、たぶん、昔は発注伝票がハクキンカイロ本社に届くまで1週間くらいかかっていたからというのも理由の1つだったかもしれません。8月31日消印までは旧価格で売るけれど、9月消印で8日以降に届いたものは新価格になりますよ的な緩衝地帯(?)として1週くらいの期間をとっていたのかと思います。

そんな、発注伝票が届くのに1週間もかかるわけないだろ!とお思いかもしれませんが、大昔は郵便振替での発注送金とかごく普通でした。今でこそ郵便振替はあっという間に届きますが、昔は振替伝票の現物が扱った郵便局から野を越え山を越えまず貯金局まで届き、そこで1,2週間ぶんの伝票がまとまったら、再び宛先まで野を越え山を越え普通郵便で送金先まで到着していたので、1週間とか本当にかかったものなのです。そんなものが普通郵便で届くのかよ!というと本当に普通郵便で届いていましたし、それももよりの貯金局から送られてくるので、貯金局から遠い地方だとさらに1,2日余分にかかったかもしれません。(その前に今の人は貯金局なんて役所が存在したことも知らないでしょう)
数が少ないと、振替伝票は2週間に1度、2週間ぶんがまとめて届きました。ハクキンカイロのように、会社組織で常時郵便振替を使っていた企業には、もっと短いスパンで届いていたと思います。だから、昭和時代、郵便振替を使う通販などには、「振替伝票が届くのに2週間程度かかります」などという注意書きがついているものが多かったです。

今は送金にそんなに手間も時間もかからなくなったし、ハクキンカイロも今は郵便振替はあまりメインで使ってないようだし、郵便振替もかなり即時で届くようになっているので、1週間余裕をもつ必要もなくなったのでしょう。

先方に郵便振替伝票が届くのに2週間。それから先方が発送をしたとして、下手をすると品が届くのが3週間後とか。昭和時代の通販はそんなのんきなものでした。

価格改定の発表日がどんどん繰り上がっている理由はよくわかりません。世間一般に2,3ヶ月前に発表をする企業が多いのでそれに合わせたのかもしれません。3ヶ月も先の価格改定を今の段階でしてしまうと、その3ヶ月の間に状況がまた変わってしまうかも?とも思うのですが。

今年に限って言えば、指定NTベンジンの価格、これはハクキンカイロの製品ではなく、タカビシ化学の製品なわけで、価格改定の期日をハクキンカイロが決めるわけにはいかない。そしてタカビシの価格改定日に併せて他の製品の価格改定も発表しなきゃならなかったという事情で6月2日発表になったのだとも考えられます。

でもまあ、8月20日とかに、18日後から価格改定するよとかいう発表はいくら何でも急すぎていたかとは思います。が、当時は、「今年はハクキンは価格改定するらしいよ」とかいう情報を問屋や営業を通じて小売店に流していたのでしょう。