地球上でハクキンカイロが使えない場所


これも前から調べてて分かってたんですが、ハクキンカイロ公式が先にはっきり書いちゃったので後追いです。

ハクキンカイロは海抜4000m以上の高地では使用できません。空気が薄すぎて、単純に、反応に必要な酸素が足りないのです。

実はこれも日本国内向けには書いてなくて、海外向け通販サイトにだけ書いてあります。

日本国内には海抜4000mなんて場所はないから書かないだけなんでしょうが。

サイト作者的には海抜4000m以上でもハクキンカイロを使える余地はあるんじゃないかとかいろいろ考えたのですが、

具体的にはフタに穴を開けまくる、要するに昔の11枚羽根とかそれ以上に穴を開けて酸素が入りやすくするとか、カイロ用ベンジンではなくてもっと揮発しやすい、具体的にはしみ抜きベンジンみたいな燃料を使えばある程度は使えるんじゃないかとも予想したのですが、何しろそんなことをうっかり書いてヒマラヤで凍死しましたとか言われても困るので今までネタにしないできました。さすがにサイト作者もハクキンカイロが使えるかどうかを調べるためだけにわざわざヒマラヤに行くほど暇でもないし金もないです。

なおサイトのほうにはずっと前から「地上ではほとんどの場所で利用可能です。」と書いてます。ってかその時点で知ってたのかよ! と言われそうですが。

4000m超の高所でカイロが使えない現象は別にハクキンカイロだけではなくて、灰式でも使い捨てでも要するに酸素を使うカイロには共通です。
酸素を使わない電池式や酢酸ナトリウム式カイロならば高度に関係なく使えるかもしれませんが。

あと、氷点下50℃とかいう場所、具体的には北極とかでもひょっとすると使用に難があるかもしれません。実は地球という星は南極(氷点下40℃)よりも北極のほうが寒くなったりするのです。ただ、一度着火できればその後は-50℃の場所に放置さえしなければ(つまり懐にずっと入れておけば)問題はない気はしますが、これも実際に北極に行ったわけでもないのでネタにはしないできました。
北極圏で野外に設置した機材や生物等の保温等のためにハクキンカイロを使用しようかとお考えの方は考慮してください。(そんな人いるのかな….)

それよりちょっと心配なのはカイロ用の燃料のことです。ハクキンカイロが-40℃でも使用できるというのは、カイロ用燃料の引火点が-40℃以下だからなのです。昔のホワイトガソリンやカイロ用ベンジンは、多種多様な成分が入っていて、その中には引火点が-40℃以下の成分もそれなりに入っていたのですが、近年の高度に精製されたカイロ用ベンジンだと精製しすぎてそんな低温で引火する成分がちゃんと入っているのかなとも思います。
南極や北極にハクキンカイロ指定ベンジンを持っていく人はいないでしょうが(そもそも飛行機に積めないし)。

※実際には海抜4000mを超えても5000mまで行かなければある程度は使えることもあるっぽいです。ただ、ハクキンカイロ公式は高地では酸素を確保しろと書いてます。5000mを超えると相当いろいろ工夫しないと発熱を持続するのはちょっと難しいんじゃないかとも思いますが何しろそんな高地で実際に試したわけないのであやふやな言い方しかできません。