マイコール資料館には灰式カイロ燃料の製造設備等も展示してありました。が、ただ置いてあるだけでキャプションもなくさっぱり使い道が分からないものも多数ありました。なのでここはサイト作者の推測が多く含まれることをあらかじめご了承ください。
灰式燃料を包む紙の袋と、その中にカイロ燃料を入れるためのじょうごとじょうごに入れる灰を突く棒(だと思う)です。この感じだと、明治時代からずっとこの製造方式だったようです。パネル展示だと1954年にカイロ灰充填機が発明されたとあるので、それまではこの方式だったのでしょう。
麻殻灰と助燃剤を混ぜるときに使ったはかりです。時代によりはかりが進化していることが分かります。写っていませんが、下の写真のさらに手前には助燃剤の薬品瓶もあり、マイコールがどの助燃剤を使っていたのかも分かりました。硝酸カリウムです。加熱すると大量の酸素を発生させる薬品で、実際の火薬の助燃剤とか、花火なんかにも使われる薬品です。
まだカイロ燃料を製造していた頃には助燃剤の名前とか調合比とかもきっと企業秘密だったのでしょう。なおマイコールは1991年にカイロ灰製造から撤退しています。はかりが全部アナログ式なのも、時代を反映しています。
写真を見ると分かるように、これら製造設備の一部はケースが解放されており、触ろうと思えば触れるようになっていました。恐らく、マイコール社員とかがこの時代のはかりはこんな風になっていて、とか、説明できるようにそうなっていたのだろうと推測します。
展示物に手を触れないでくださいという表示もなかったので、触ろうか触るまいかずっと考えていたのですが結局触れずに帰ってきました。
なお、オンパックスとかマイコールの歴代カイロとかのケースは鍵がかけられていました。