プラズマライター(アークライターとも)が、ハクキンカイロの点火に使えるか、少し前に買って試していましたが、わりとよさそうなので紹介します。
この種のプラズマライターはネット通販では莫大な種類が売られていますが、今まで紹介してきませんでした。
理由は前にも書いたので省略しますが、国内の店頭で買えるものは高かったり、取り寄せ品になっていて、ハクキンカイロの火口に当てられる形状になっているかどうかよく分からなかった、というのもあります。
このプラズマライター(商品名は電子式ライター)は、一般的なホームセンターで入手可能です。当サイト作者は、カインズとケイヨーデイツーの店頭で販売していることを確認しました。この2社のネット通販でも扱っています。価格はカインズで1480円(税込)です。
で、このライターでハクキンカイロの点火をしたところ、ちゃんと点火しました。先端を火口の触媒部に押し当て、0.2秒くらいスイッチを入れると点火します。BMはオリジナル火口だとたぶん点火部分が触媒にたどりつかなくてつきません。こはるとGIANTは多分平気だと思います。
点火芯付きモデルは、「点火芯に点火できる」ので、点火可能です。
しかし、それでぬか喜びしてはいけないのは、今までの経験から分かっています。点火の際、火口の触媒部にどのようなダメージがあるのか分からないからです。以前、発泡スチロールカッターで点火してみたら、確かに最初は点火できるのですが、触媒がけずれて最後は点火しなくなってしまいました。
ネットで見ると、プラズマライターの温度は1100℃にもなるとか書いてあって、もしその温度だとすると、触媒が痛む可能性は高いです。
とはいっても以前の実験と同じように、毎回点火を繰り返して1シーズン後に火口が無事だかどうかを確認するとなると、それだけでまた1シーズンかかってしまいます。そこで、火口にライターを押し当ててカチカチと数十回スパークだけ飛ばし、もう一度ハクキンカイロにつけて無事点火できるか、というのを数回試しました。少なくとも100回以上はカチカチとスパークを飛ばしたので、通常使用なら1シーズン毎日一度点火したときと同じくらいのダメージがあったはずです。
で、結論からいうと、それでも点火はまだできています。つまり、火口の寿命は多少短くなる可能性はあっても、1シーズン以上は使い続けられそうだ、つまり、使用する意味はありそうだ、という結論になりました。ただ、何らかの事情で、毎日5回も10回も点火したり消したりを繰り返すような使い方の場合は注意が必要かもしれませんが、当サイト作者はそういう使い方がちょっと思いつきません。
といいはいっても100円ショップで買えるライターで十分なのに、1000円以上するライターをハクキンカイロの点火のためだけに買うのはナンセンスだと思われるかもしれません。が、このプラズマライターは、最近のCR規制付きライターと違い、非常に弱い力で点火できます。握力の弱いお年寄りや怪我や何かの事情でCR規制のライターが使えない人にはかなり有用だと思います。炎が出ないので、強風時の点火にも使えそうです。
なお、このライターにはCRとは別の安全装置がついています。着火部分は普段はケースの中にあって、引き出すと出てくるしくみで、さらにそこで点火ボタンを押さないとプラズマ(アーク)が飛びません。さらに、7秒以上着火ボタンが押されると自動的に停止します。
ほかにも、ろうそくの点火や石油ストーブの点火に使えることは確認しました。説明書にも特にタバコの点火専用とは書いてなくて、「キャンドル・お線香・火起こしの点火ができます。」とあります。ただ、着火剤みたいなものに火をつけるのはできそうですが、割り箸とかに点火するのは無理っぽいです。
1度の充電で7秒点火を40回することができ、充電は500回できるとあります。充電はUSBケーブルで行います。2万回点火で使い捨て?とも思いますが、ハクキンカイロの点火は0.2秒くらいでできるので、2,3回点火に失敗した計算でも1秒未満だと思いますので、計算上は14万回点火できることになります。(そんなに計算通りうまくはいかないと思いますが)石油ストーブの点火も、0.5秒以内でできるので、製品寿命のほうが先に来そうです。
なおハクキンカイロに点火する際は、長時間スイッチONにすると火口の触媒の劣化が進むと考えられますので、可能な限り短く、できれば0.2秒以内でスイッチを切るようにしたほうがよいです。(ただし、短すぎると点火に失敗します)
発売元は立川市のファーストテクニカル株式会社、型番はFT-EL001BKとなっています。(中国製)。カインズ、ケイヨーデイツーのオンラインショップでは型番で調べると出てきます。ヨドバシドットコムでも扱いがあるようですが、ヨドバシ店頭での扱いがあるかどうかは分かりません。