ハクキンカイロ公式で公開されている100周年記念動画。
いろいろ言いたいことはいっぱいあるのですが、まさか社長インタビューという形での公開だったのが意外でした。
報國356白金號のこんな鮮明な写真は初めて見ました。愛國186号白金の写真は奉納式典のときとかに配られる、写真の番号だけ差し替えた合成写真です。当初は奉納式典で写真を撮ったあと印刷して関係者に配布してたらしいですが、奉納式典当日に配布するためにこういう合成写真を使うようになったようです。
あと、相手が社長なだけになかなかツッコミがいれにくい(笑)。とはいっても変なところはあまりなかったとは思います。ワンタッチライターとかがやはり実在したのだというのが確認できたのは収穫でした。
それでもどうしても気になるのは、1954年のところで出てくる古いハクキン懐爐の広告。これ、定價一円・一円半の表記があるから1954年のものじゃなくて戦前のものだと思います。戦後は敗戦で超インフレになったのでこの価格では売ってません。それともうちょっと気になるのが、全世界でのブランドをHAKKINに統一というところ。国内はまだしも、海外はPEACOCKは使い続けたほうがよいような?
そして一番気になるのが、トレードマークのおじさんマーク(社長はおじさんマークと言ってます)。社長の言い方とハクキン公式の100周年の記述だと、戦後、コンパクトが出たあたりの時代から使っているような言い方ですが、当サイトでもずっと紹介しているとおり、あのおじさんは右書き時代からあります。
調べ直しましたが、やっぱり戦前に登録された商標でした。(現在は登録商標としては失効しています)
もちろん、時代によってデザイナーも変わるし、おじさんの顔とかも少しずつ変わりますが、あのおじさんマークは戦前のかなり早い時代から使われているのは確かです。
現在使っているデザインはこの時代のものなのだ、という意味なんだろうか???
そのほかは、これ、ハクキンカイロ非公式ファンサイトネタ?と、勝手に思えるところがちょっとだけ出てきて嬉しかったです。