本体に火口がうまくつかない場合


ハクキンカイロや火口には製造時期によって微妙な大きさの違いがあり、また、個体差もあるため、STANDARD用が着けられるはずの本体なのにきつくて入らなかったり、逆に、ぼろっと外れてしまうことがあります。

このような場合、STANDARD用の中央部分をペンチで押さえて少しつぶすとだいたいうまくいきます。
火口がきつい場合は、逆に本体のクチの部分を少しつぶすか、火口の中央部分を広げてください。(....これだけのためにページを作ったのかい....)

この方法は、ハクキンカイロ株式会社公認の対処法です。(2024年1月追記)

例外として、専用火口を使う下記の4例は、それぞれの機種用の専用火口を購入してください。

要するによっぽど特殊なモデル以外は、たいていそのままSTANDARD用火口がつくし、つかなくてもこのページの対処法でだいたいなんとかなります。心配な方は、先に鑑定編ページで機種をご確認ください。


以上で説明は終わりですが、あまりにも早く終わりすぎたので、この「火口が合わない!」という現象が起きる理由と、起きる組み合わせをご紹介します。

役に立たないうんちく

ここからは、サイト作者の推測です。

現実には、旧モデルであってもほとんどはSTANDARD用がそのまま着いてしまいます。では、どういう場合に、上記のようにペンチで少しつぶさなければならないのでしょうか。

具体的には、「鞘形+PEACOCK火口」、「本体が1971年以前製造型(赤函、青函等)+初期型3R火口」という組み合わせと、「コンパクト+PEACOCK火口」または「旧mini(1968年モデル)+PEACOCK火口」の4つのパターンがあります。ただし、この初期型3R火口というのがほとんど出回っていませんし、コンパクト、旧mini、鞘形はそもそも製造数が少ないモデルです。そんなわけで、結局、このページに関係する組み合わせはほとんど生じないことになります。
※このページで言及しているminiは、2009年以前に出荷されたハクキンカイロminiです。2014年に発売された同一商品名のハクキンカイロminiとは異なる機種ですのでご注意ください。

なお、ハクキンカイロは、初期型から現行モデルまで火口には互換性があると公式サイト上でうたっていますので、旧モデルに現行STANDARD火口をつける分には特に問題点は生じないはずです。 ただし、火口の性能が上がっていますので、当然、高温多消費になります(熱くなる分、説明書記載の時間になる前に燃料切れになる可能性があります)。気になる方は、アルミテープなどで穴の一部を塞ぎ、現行モデルと穴の数をだいたい同じにするとよいでしょう。旧モデルにSTANDARD火口を使う場合、これらの点をご留意ください。どの組み合わせで高温多消費になるかは、このページの最後の表で参照してください。

1970年代、当時のハクキンカイロは、旧モデル(赤函、青函、mini、コンパクト)に当時の新火口(点火芯付A火口)をつけないよう、説明書に繰り返し注意をつけていますが、これは点火芯付A火口の形状に起因する特有の問題なので、あまり気にしなくても平気です。たぶん。(若干自信なし)


火口対応表

U/UU/A火口 点火芯付A火口 3R火口初期型 3R火口(後期)/
PEACOCK火口/STANDARD火口
プラチナム火口
鞘形 × △※2 △※2 △※2
小判型(火口スライド式モデルを除く) × △※2 △※2 △※2
ハクキンカイロ(赤函)/戦前角形 × △※2 ○※2 ○※2
ハクキンカイロA(青函) × ○※2 ○※2 ○※2
コンパクト × △※2 △※2 △※2
旧mini(1968年モデル) ※2009年以前出荷版 × △※2 △※2 △※2
点火芯付A ○※3
スポーツ用S ○※3 ○※5
3R/ハクキンカイロPEACOCK/STANDARD ○※3 ○※4
3Rプラチナム/PEACOCK PLATINUM ○※3 ○※4

注意:○-つく:△-ペンチで少しつぶすとつく:×-つかない
※2:高温多消費になる(熱くなる分、説明書よりも早く燃料切れになる)可能性あり。(具体的には熱量20%アップ)
※3:火口が旧型なので、発熱量が少なくなる可能性あり
※4:点火芯がないので、点火が困難な可能性あり。
※5:通常出荷版は問題がないが、2004年再出荷版には点火芯がないので、点火が困難な可能性あり。


このページの内容は、サイト作者の独自のものであって、ハクキンカイロ公式の見分け方や対処方法ではありません。また、他のページに比べ、サイト作者の憶測が多く含まれています。念のために付記しておきます。
また、このページでは「初期型3R火口」という書き方をしていますが、ひょっとするとロットの違いではなく個体差かもしれません。赤函につけようとしてぼろっと外れるPEACOCK火口は、手元の火口のうち2つしかありませんでした。おまけにそのうち1つは上記のようにペンチでつぶしてしまったので実質的には1個しかありません。


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