輸出用モデルです。生産完了品ですが、2004年7月ごろの短期間、ハクキンのサイトで限定通信販売が行われていました。写真のものは、この2004年限定再販版で、火口などがオリジナルのものとは変えて出荷されています。
袋はPEACOCK用が使えます。換火口は#G火口(PEACOCK GIANT火口)が使えます。ベンジンカップ(STANDARD用と同じ)3杯(37.5ml)で24時間保温の高温モデルです。
このモデルは、スポーツ用Sの海外向けモデルです。他のすべてのモデルと異なり、真ん中に大きな穴(シガレットホール)があいていますが、ここにタバコをつけると火がつく、というモデルです。これと火口以外はスポーツ用Sと全く同じです。
2004年販売版の中身です。袋の大きさはPEACOCKと同じです。ベンジンカップは現行のSTANDARD用と同じ(色と底の太さは若干異なる)です。
説明書はハクキンらしく豪快にスポーツ用S用がついていて、火口は現行のものと取り替えてあるという注意と、穴(シガレットホールと呼んでいます)でタバコに火をつける方法が記されている追加説明書(裏の白い紙です)がついでについています。
上の写真とは本体を前後ろ逆にしてあります。裏にはタバコ用の穴はありません。
なお、説明書では燃料はベンジンカップ3杯で24時間保温となっています。通常のPEACOCKに比べ燃料を多く使用しますが、その分高速で発熱が進み、発熱量も大きいというモデルです。
本体の刻印ですが、表は"PEACOCK"/ Deluxe、裏はU.S. PATENTED/MADE
IN JAPANとそれぞれ2行で書いてあります。
どうせなので、よく似た3機種を並べてみました。左から、BM、PEACOCK #D、スポーツ用Sです。
スポーツ用Sは、2004年出荷版ではなく、初期版です。
これら3機種は縦横の大きさが全く同じであることと、フタの穴の形も同じであることが分かります。BMとPEACOCK
#Bも大きさは同じですので、これら4機種が縦横の大きさが同じということになります。ただし、PEACOCK
#Dとスポーツ用Sはかなりぶ厚くなっています。(計ったら最高20mmありました)BMは、火口がマット式になって発熱量が増えたので、それを抑えるために穴を小さくしたのでしょう。
なお、2004年出荷版PEACOCK #Dには、海外向けの#G火口(PEACOCKロゴがある)がついていました。火口の刻印は、「PEACOCK/MADE
IN JAPAN」と2行に渡って書いてあります。
ところで何故日本ではタバコの火をつけられるようにしたモデルが販売されなかったのか、という点ですが、勝手な推測ではたぶん特許上の問題ではないか、と推測します。謎編004にタバコの火がつけられるハクキン製でない製品があることからしても、どうもそんな気がします。が、間違ってるかもしれません。2004年には日本で売れたのは、多分特許が切れたんじゃないかとも推測しますがこれまた間違ってるかもしれません。