火口の再生(2)


以前紹介した再生火口ですが、その後も順調です。ついに再生後連続使用日数28日目に突入しました。(再生後はほぼ1日12時間使用)
今までいろんな方法で火口の再生を試みましたが、1週間以上持続したのはこの方法が初めてです。

とか書くと、実はその火口はまだ寿命になってなくて、サイト作者の何かのミスで寿命だと勘違いしただけで、別に火口が再生できたわけではないんじゃないか、と思われる方もいらっしゃるかと思うので、一応書き足しておきますが、
ハクキンカイロ歴ン十年のサイト作者が、火口の寿命を見誤るってのはあまりないと思います。

とか書くとえらそうなことを言っているように見えますが、火口が寿命を迎えるときは、ある程度予兆のようなものがあったりするのです。その話は火口の再生の話とはちょっと違うし長くなるので、あとで別に記事にします。

サイト作者はこう見えても疑り深い方なので、自分の実験結果でもどうも信用できないと思うところもあって、古い、やはり寿命を迎えた火口を探してきてほぼ同じ手順で再生を試みたのですが、そちらの火口も再び発熱を開始しています。今のところ6日間使えていて7日目に突入しました。こちらの話も少し後でまたします。やはり、この方法はある程度の効果があるのです。

最初に再生した火口が28日間持った。もともとの火口の寿命が2年、1年で5ヶ月間(11月1日~3月31日)使ったと仮定して10ヶ月302日。それに比して28日間つまり9.2%寿命が延びたというのは、明らかに有意な差だとみていいと思います。

なおこの方法を使っても必ず効果があるわけではありません。何度も繰り返して使える方法ではないし、触媒部がはっきり減っているような場合も使えません。

さてこの実験をしてみていくらか問題点もありそうだと気付きました。具体的には、どうも燃料用アルコールは発熱量がちょっと足りなくて(前回4-3.の工程で)立ち消えするっぽいです。いつもかなり早い段階で火が消えるし、消えた後いつもアルデヒド臭がするし、アルコールの後でベンジンを入れて点火させてアルデヒドを揮発させようとしても(前回4-4.の工程)、1回(12時間)では匂いが消えないことがあります。ネットで調べると、燃料用アルコールの主成分のメタノールの1mL当たりの発熱量はベンジンの半分強くらいです。着火後放置するのはベランダみたいな半分野外ではなく、物置とか風が直接当たらないところにしたほうがよいかもしれません。
発熱量を増やすにはメタノールではなく95%または無水エタノールや95%IPAなどの発熱量の高いアルコールを使えばいいし、これらのアルコール類でも工程4-1.の煤落としの洗浄には使えます。しかも人体への刺激も少ないです。が、燃料用アルコールとエタノールは価格がむちゃくちゃ違います。燃料用が398円のところ、無水エタノールは1480円とかします。価格差が4倍近くあるし、それにこの金額だと、「1480円のエタノールを使ったら、1180円の火口を買わずに済んだ」的な話になって全然効率的でありません。エタノールやIPAは清掃や消毒にも使えるのでそういう用途があれば無駄ではないのですが。
変性アルコールなら酒税がかからないのでもう少し安く買えますが一般的な薬局薬店にはあんまり置いてないようです。

エタノールを添加したハイカロリーの燃料用アルコールってのも売ってますが、計算したら高くなるわりには発熱量は1割くらいしか変わらないのであまり効果はなさそうです。(こういうハイカロリー燃料用アルコールは、匂いとかを気にするコーヒーサイフォン向けとかに作っているようです)

なお当サイト作者使用の燃料用アルコールがどこの銘柄かはっきり書いてないのは、好みの容器に詰め替えとかしていて中身がどこのものだか分からなくなってしまっているからです。

ネットで見ると、台所用洗剤を使ったりパーツクリーナーを使ったりして火口を再生しようと試みている人がいるようです。パーツクリーナーにはアルコールが入っているので似たような効果があったのかとも思います。サイト作者的には台所洗剤など洗剤類はうまくいった試しがないのですが、ネットで見るとうまくいかなかったというレポートもうまくいったというレポートも出てきます。

水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)水溶液で洗ってる人もいました。強力な薬品なので効果はありそうですが、強力すぎて危険なので(実際、劇薬指定されている)一般の方にはおすすめできません。


“火口の再生(2)” への3件のフィードバック

  1. こんにちは。
    東レのリーベルについて定期的に検索掛けてるんですが、今日気になる物を発見しました。
    メルカリに出ていた着物の前帯なのですが、東レのリーベル(LIEVEL)の表記とと共に、日本ベルクロ株式会社のマークが入ってました。
    日本ベルクロ株式会社は1984年12月に株式会社クラレに吸収合併されています。
    東洋レーヨンも1970年に東レへ社名変更しているので、1970〜1985年くらいにリーベルが販売されていたのだと思います。

    ハクキンリーベルは販売時期が不明との事なので、なにかのヒントになれば幸いです。

    • 探索ありがとうございます。謎編には書いてませんが、裏に「東レ」「ハクキンカイロ株式会社」と書いてあるので、両社がこの社名を使っていた1970~1988年頃のものだろうと思います。また、ハクキンカイロは1983年にバーコードを導入していますがこの製品にはないので、たぶん1982年以前のものだと思います。謎編にもあとで書き足しておきます。

      • ご確認いただきありがとうございます。
        既にある程度年代は絞られていたのですね。
        調べる前は80年代中期以後だと予想していたので、82年より前の可能性が高いと聞いて大変ワクワクしています。

        前帯のパッケージに「東レリーベル使用(ナイロン100%)」と記載がありました。これを信じるとリーベルはナイロン繊維の様です。